気候変動に備えて、影響を防止・軽減しよう

気象庁は、「日本の平均気温は、2023年の春から3季節連続で高温の記録を更新しており、地球温暖化の進行に伴い、記録的な高温が発生しやすくなっている。」と発表しました。気候変動を抑えるために最も必要で重要な対策は、省エネ・省資源の取組などでその原因となる温室効果ガス排出量を削減したり、植林などで吸収量を増加させたりすることですが、その効果が現れるまでには長い時間がかかるため、早急に大幅削減に向けた取組を開始し、それを長期にわたり強化・継続するなど最大限の努力を行ったとしても、過去に排出された温室効果ガスの大気中への蓄積により、世界平均気温は、少なくとも今世紀半ばまでは上昇を続け、向こう数十年の間に温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21世紀中に、産業革命以前と比べ2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をするという国際的な目標を達成できないと言われています。このような気候変動により、世界各国で人類がこれまでに経験したことがない異常気象による災害が発生し、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしていますが、さらに気候変動が進むと、異常気象が頻繁に発生したり深刻化したりすると懸念されており、その悪影響を最小限に抑えることも必要となっています。

それでは、気候変動に備えて、影響を最小限に抑えるためにはどうしたよいのでしょうか。例えば、ご自宅や勤務先などの生活圏で水害等が発生した時のために、日頃から自然災害への備えとして、気象情報の確認やハザードマップの確認、防災用具の準備、水や食料の備蓄、気象災害用の保険への加入、防災訓練への参加などに取り組み心がけておくことが考えられます。また、熱中症対策として、天気予報や熱中症警戒アラートの確認、水分・塩分の補給や適度な休憩などに取り組むことが考えられます。

エコファミリーの皆さまにおかれましては、日頃の省エネ・省資源の取組に加えて、安全・安心な生活を送るため、気候変動に適応し、その影響を防止・軽減する取組にも取り組んでいきましょう。